くぎゅ〜=「咲 -Saki-」をもっと面白くするマージャン講座 その4

さて、第4回目の講座に入っていこうかと思います。
今回は「符」「牌」の違いのリクエストがあったので、今回はその話題を中心に取り上げていきたいと思います。
点数計算にも決まった方法があるのですが、基本的にはあがり役を知らないと点数計算はできません。
今回は咲のあがりを例題にして、麻雀の得点計算がどういう構造をしているのかをわかっていただけたらと思います。



(1)咲のあがりから得点を出してみよう。




咲「70符2飜(リャンハン)は1200・2300」


咲が得意技のリンシャンカイホウで上がった時のセリフです。
今から咲のあがりを例題にして、麻雀の得点計算がどういう仕組みなのかを解説していきたいと思います。


●麻雀の構成
主に得点計算は「符」と「飜」から成り立っています。


「飜」とは役のことを指します。
リャンハンは中国語読みで2役のことです。


「符」とは何かといいますと…。

・基本点
・牌の組み合わせ点(アンコ・アタマ・)
・あがり方に付く点数

を合計した点数のことです、つまり手牌の構成をさしています。
基本的に両者は麻雀の点数計算で用いられる記号で、計算は両者の点数を合計して出します。





では実際に咲のあがりを見てみましょう。
「飜」すなわち「役」はリンシャンカイホウとツモの2役です。
この形はメンゼンなのでツモの1役も付くんですよ。

次に「符」の計算をしていきましょう。
※(符)をわかりやすく(点)に置き換えて解説していきます。


●基本点
基本点は全てのあがりに付き、20点付くとされてます。
→ただし、例外があってメンゼンでロンあがりは30点と決まっています。
今回の咲のあがりはメンゼンのツモあがりなので、20点です。


●牌の組み合わせ点(カン・アンコ・アタマ)
基本的に牌の種類と組み合わせによって、与えられる点数が高くなっていきます。

☆点数が加算される組み合わせの特徴
基本的に順序には点数が付きません。
「アタマ→ポン→アンコ→明カン→暗カン」に点数が付き、なおかつカンになるほど点数は倍になっていきます。
また「1・9牌&字牌・役牌」「2〜8牌」で点数が若干違い、前者の方が点数が高いのが特徴です。
あがり牌をみてみましょう。

☆咲の組み合わせ点
まず見ていただきたいのは、咲が暗カンした「西」です。
得点では字牌の暗カンは“32点”加算されます。
ほかの組み合わせも見てみましょう。
・ピンズの9はアンコなので点数が若干高めで“8点”です。
・ピンズの1・2・3と2・3・4は順序なので点数は付きません。

→以上で、組み合わせ点は“40点”となります。



●あがり方に付く点数
点数計算ではあがり方によっては点数が加算されるタイプがあります。
見てみましょう。
基本的に点数が付くあがり方が決まっています。
・アタマ待ち
・カンチャン待ち
ex)1・3の組み合わせの時、真ん中の2の牌があがり牌という形式を指す。
・ペンチャン待ち
ex)1・2の組み合わせの時、3の牌があがり牌という形式を指す。

これらの点数は、ロンあがりで“2点”ツモあがりで“4点”です。


→今回の咲のあがりはアタマ待ちのツモあがりなので“4点”になります。


●合計点
以上3つの点数を出してみましたが合計点を出してみましょう。
合計点は

・基本点(20点)
・組み合わせ点(40点)
・あがり方点(4点)

以上で64点となります。
<POINT!>
さらに点数計算は10符単位に決まっているので、1の位は切上げします。
よって咲の符は“70点”となります。


つまり解説しますと、咲が点数が高い暗カンしたのも、アンコ集めたりわざとあがりにくいアタマ待ちにしてたのも、70符をわざと狙っていたということがいえますよね。つまり確信犯っす。


●最終的な点数の出し方。
実は70符2飜から点数を出す方法や理屈は、実は僕もあまりわかりません。どちらかというと方法を覚えずに、符と飜に基づいて点数がどう変化するのかを丸暗記しています。
今はネットや入門書でも「符と飜」がわかれば、それに基づいた得点表を使って数値を当てはめると最終的に点数が出せます。

(参考サイトに僕が言ってたことが書いてあります。http://homepage2.nifty.com/tagoon/html/fukeisan.html


当てはめると、咲の上がりは「子は1200点、親は2300点」となります。

<補足>
ツモ上がりの得点を宣言する時は、「子・親」の順で得点を宣言するのが普通です。
後、親の得点は上がっても上がられても子の点数の5割増しです。




以上、咲のあがりを基にして点数を出すプロセスを解説してみました。
結構複雑なので、多少はしょった部分もあるかと思います。
ただ、咲みたいに計算がわかれば戦術も広がるしメリットもあると思います。
覚えていても損はないです。
ただ最初にも言った通り、役を覚えないと計算はできませんので先に役の得点や特徴を覚えてくださいね。

(咲みたいにプラマイ0は狙わない人はいないと思いますが…)



では、わかりにくかったかもしれませんが、今日の講座はこれにて終了です。わかりづらいとか、リクエストや質問があったらコメント欄に書いてください。
今から「咲-saki-」が放送されると思いますので、次は2話に出てくる役や用語を中心に解説していきたいと思います。
では「くぎゅ〜・おっぱい」と「穿いてない麻雀」をenjoyしてください!!(笑)


付き合ってくださってありがとうございました!!