くぎゅ〜=「咲 -Saki-」をもっと面白くするマージャン講座 その5

さて久しぶりに講座でも開きたいと思います。
僕自体は麻雀はめちゃくちゃうまいという事ではないのですが、それなりにわかりやすくなるような? 説明をしていこうと思いまする。


(1)いろいろな「アガリ牌」を待つ形

テンパイ(待ち)というのは、後1枚であがりを指す状態です。
でも後一枚足りない1つの「組み合わせ」に、あがり牌が多いケースもありますし、少ないケースもあります。
例えばリーチをかけて、どの牌を切ってテンパイしたらあがる確立が大きくなるのだろう? 
と考えた場合あがり牌が多かったらロン・ツモの確立が高くなりますので戦略上、非常に重要な要素となっています。
「待ち」の形がいろいろあるので、知っておくと戦略に幅が広がりますし、咲達はテンパイするときにいつも「待ち」を頭に入れてると思います。
ここでは知っておいてほしい、よくある「待ち」を紹介していきます。



●両面待ち
組み合わせの順序が連続していて、両側にアガリ牌ができる場合です。
例えば図のような五・六と続いている場合、あがり牌が両端の四でも七でもあがれる場合のことを指します。



●カンチャン待ち
両面待ちとは逆で、組み合わせで順序が二つあるがその間の数字が1つ飛んでいる場合、アガリ牌がその飛んでいる数字になることを指します。
例えば、図のように二・四の場合、アガリ牌の三が来たら、組み合わせが完成する場合の事を指します。



●ペンチャン待ち
順序の端の数字(1か9)のあがり牌を待つ場合を指します。
例えば図のような二・三の順序で一があがり牌になる場合、もしくは八・九の順序で七があがり牌になる場合の二種類しかありません。



※順序で9と1が繋がっていないので、必然的に一種類のあがり牌にしかならない。


●シャンポン待ち
3組の組み合わせがあるけど、2組のアタマの組み合わせもあるような
状態。
あがるには4組の組み合わせが必要なので、二組あるアタマにもう一枚同じ牌が来れば、あがれるような状態です。つまりアタマをアンコにするアガリ牌があることです。
例えば、図でいえば発と中が二枚あるので、どちらかを三枚にすればあがれます。したがってあがり牌は「発」「中」があります。




●アタマ待ち
4組の組み合わせはできてるけど、アタマ(同じ牌2枚の組み合わせ)ができていない状態。
例えば4つの組み合わせができているけど、「東」のアタマができてなく、アガリ牌が「東」の場合です。



※カンチャン・ペンチャン・アタマ待ちを称して「単機待ち」と呼んでます。


●ノベタン待ち
アタマ待ちが「両面待ち」みたいに、アガリ牌が2種類あること。
例えばマンズの二・三・四・五の場合、「二」が来れば「二」のアタマが完成すると同時に「三・四・五」の組み合わせも完成しますが、「五」が来ても同様に「二・三・四」の組み合わせが完成するため、あがり牌が二種類できる事になります。



<余談>
☆アガリ牌の数☆
基本的に麻雀の牌は同じのが4枚ありますので、これを頭に入れて置いてください。
例えば相手の捨て牌で同じ牌が4枚捨てられていたら、もうその牌はツモすることができないし、仮にあがり牌だったらあがれなくなる可能性もありますので、アガリ牌を考えるときは捨て牌のところに注目するといいと思います。



後、両面待ちとアタマ待ちがまざったケースや、5面待ちとかいろいろありますが、初めての人は現時点でこれだけ知ってれば十分だと思います。リーチをする時はできるだけ「待ち」がいいときの方があがりやすくなるので意識してもらえればと思います。



(2)アガリ役を覚えよう その2

さて、今回のメインタイトルです。
ゲームを実際にするうえでよく使うので、覚えておいたほうがいい役や、「咲-saki-」で登場する役を中心に解説していきます。



●イーペイコウ 1役(一盃口)【メンゼン役】



同じ種類の牌で、同じ順序を2組作れば成立する役です。
3話で、くぎゅ〜がリーチして咲からロン上がり(一発)した時のあがり手です。アガリ牌はピンズの「5」。
わかりづらいかもしれませんが、あがり牌の「5」を加えたピンズの「33・44・55」が、「イーペイコウ」にあたります。
→わかりやすく順序を入れ替えると「3・4・5、3・4・5」となり、同じ順序が二組あることになります。


<余談>
ちなみにリーチ・一発の他に赤ドラ・タンヤオもありますので、5役の12000点(4役〜5役は満貫といいます)です。


<注意!>
ちなみに【メンゼン役】なので、ポン・チー・明カンをすると不成立となってしまいますので注意です。




チンイツ 6役(清一色)【食い下がりで5役】


一種類だけの数牌(マンズ・ピンズ・ソウズ)を使った高いあがり役です。簡単に言えばホンイツから字牌を抜いた形です。
→俗に言う染め手とか言ったりします。


図がみえにくいので、別の図で咲のアガリを再現して見ました。
彼女はあろうことか「リンシャンカイホウ」のツモで、あがってしまいましたが(汗)
ポン・チー・明カンしても5役なので、一種類の牌が非常に多いときは積極的に狙ってもいいと思います(僕も結構この役が大好きです)。

<余談>
この手は「チンイツ」6役の他に「リンシャンカイホウ」「ツモ」もありますので、8役となります(倍満…8〜9役は倍満と呼ばれます)。



●ハイテイ 1役

後々、咲の話の中で登場するキーワードとなる役です。
ちなみに麻雀はツモするヤマがなくなるまで誰もあがれなかったら、「流局」といってもう一回ゲームを仕切りなおしをします。
「ハイテイ」とはヤマに残った最後の牌の事で、この牌でツモあがりか、相手が捨てたハイテイ牌でロンあがりすれば成立する役です。
まぁ、「リンシャンカイホウ」と似たような役です。

<余談>
ツモあがりは「海底摸月(ハイテイモーユエ)」といい
ロンあがりは「河底撈魚(ホウテイラオユイ)」といいます。

言葉は重要ではありませんが、
咲では下の名前が登場するので、アタマの隅においておくといいことがあるかも。



(3)アガリ役を覚えよう その3 ―役満編― 

役満とは特別に得点が決められた役のことで、あがれば得点は非常に高いですが、逆にひじょうにあがりにくいとされています。
あがれば、子は「32,000点」親は「48,000点」もらえます。
ウハウハな役は、いとも簡単に咲があがってしまいました。
ではアニメで登場する役満を観てみましょう。



国士無双(こくしむそう)【メンゼン役】


一番あがりやすい役満といわれています。
字牌(東・南・西・北・発・白・中)と、一・九牌の13枚を揃え、後はどれか一種類がアタマの形になったアガリ役です。
図では咲が国士無双をテンパイした状態で、ピンズの「9」があがり牌となっています。

咲がどれほどの化物なのか、、身をもって知ることができるといえます(笑)


<余談>
国士無双に限り、例外的に他人の暗カンからロンあがりすることができます、ルールにもよりますが…。
例えば自分が国士無双をテンパイしていて、そのあがり牌を咲が暗カンしてリンシャンカイホウに持っていこうとしたら、ロンあがりですかさず返り討ちにすることができます(笑)



●スーアンコ(四暗刻)【メンゼン役】


アンコ(同じ牌を三枚)を4組作るとスーアンコの役満になります。
4組作らなければならないため、必然的にメンゼン役です。
(※ただし暗カンはOK、暗カンもアンコ扱いになります)


実際に図を見てみましょう。
西を暗カン、ソウズの2・8、ピンズの8がアンコになっています。
でも暗カンしたスーアンコは珍しいと思います。
しかも、咲の場合は「リンシャンカイホウ」からスーアンコですからねぇ……。
ちなみに僕はスーアンコは2回あがったことがあります。


<注意!>
一応、スーアンコにはあがり方が決まっています。
アタマ待ちでは、ロンあがりができますが、シャンポン待ちの場合ではツモあがりしないと、役が成立しません。
咲のテンパイは、ソウズの8か、ピンズの8という「シャンポン待ち」なのでツモあがりしかできないということです。



●サンアンコ 2役(三暗刻

これも余談ですが、アンコを3組持っていればサンアンコウで2役になります。
メンゼン役ではないので、チーやポン、明カンができます。
でもシャンポン待ちはツモあがりしないと、スーアンコウと同じく約が成立しませんので注意してください。



また長くなりましたが、今日の講座は以上です。
一応、2話と3話で登場する役を中心に解説しました。
長くなりましたが、お付き合いいただいてありがとうございました☆
何かありましたら、いつものようにコメントください。




では富田家フラッシュでお別れしましょう。